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10日に香港付近で発生したシンガポールとベトナム、フィリピン、香港、日本のアジア各国を結ぶ海底ケーブル「イントラアジア(IA)」の切断事故で、復旧工事は同日午後までに完了したが、翌11日にシンガポール付近でも新たにトラブルが発生したことが分かった。
これを受けて、ベトナムから海外へのインターネットアクセスに影響が出ており、グーグル(Google)やフェイスブック(Facebook)、ユーチューブ(YouTube)などへのアクセスがしにくい状況となっている。
インターネットサービスプロバイダー(ISP)各社は、2016年末に試験運用が開始された大容量光海底ケーブル「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(Asia Pacific Gateway=APG)」などの迂回ルートを利用することで対応している。
これに先立ち、8日にはベトナムと海外を結ぶ光海底ケーブル「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」の漏電トラブルが発生した。インターネットアクセスの完全復旧は当初予定の1月18日から大幅に遅れて1月27日以降となる見通しだ。
各通信事業者は、ベトナムから海外へのインターネットアクセスで通信量の60%を担う最大のルートであるAAGへの依存度を軽減すべく、APGのほかにもアジアとヨーロッパを結ぶ新たな大容量光海底ケーブル「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」の敷設を進めている。