(C) vnexpress, Hoang Tao |
台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)が4月に北中部地方ハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省の沿岸一帯で引き起こした魚の大量死事故で、農業農村開発省は4省の3か所を除く海域について漁獲活動に適した環境に回復していると発表した。
まだ環境が回復していない3か所は、◇ソンズオン島(ハティン省)周辺300km2、◇ニャットレ河口(クアンビン省)周辺330km2、◇ソンチャー島(トゥアティエン・フエ省)周辺160km2の海岸から1.5km離れた海域。各海域の水質は安全な水準に戻っているが、フェノール、シアン化物、鉄の含有量が他の海域と比べてまだ高い水準にある。
同3か所以外の海域で水揚げされた水産物について、地元の食品安全衛生管理機関は2~3日おきにサンプルを採取し、成分検査を行わなければならない。同省は回復に向かっている海洋の生態系を保護するため、漁民に対し、4省沿岸一帯の20カイリ以内の海域で海底に生息する魚介類を捕獲しないよう呼びかけている。