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台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)が4月に北中部地方ハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省の沿岸一帯で引き起こした魚の大量死事故で、保健省食品安全衛生局は対象海域で魚介類の分析を実施し、8月末までに食用にできるかどうかを発表する。
これに先立ち、22日に資源環境省から対象海域の水質は海水浴及び水産養殖にも安全な水準に戻っているとの結論が発表された。沿岸から近い海底に再び小さい魚介類が生息するようになったが、一部海域では魚のフェノール含有量がまだかなり高い水準を保っているため、食用にできるかどうかは保健省の更なる調査が必要だという。
食品安全衛生局は4省の漁港、魚市場、沿岸養殖場で魚介類のサンプルを採取し、検査を経て結果を発表する。同局はこれまでにサンプル430点余りを採取し、分析を実施した。7月に採取したサンプル27点のうち7点から重金属が検出されたが、その割合は以前と比べて大きく低下している。8月初めから19日までに採取したサンプル18点のうち、重金属が検出されたのは1件のみだが、まだ安全な水準には戻っていないことが分かった。