(C) vneconomy |
ビナコネックス[VCG](Vinaconex)子会社のビナコネックス・ビワスプコ水道社(Viwasupco)は、ダー川からハノイ市までを結ぶ第2導水管の敷設を含めた第2期ダー川導水管敷設プロジェクトで、同案件向けのダクタイル鋳鉄管及びその付属品の供給元として中国の新興ダクタイル鋳鉄管社(Xinxing Ductile Iron Pipes)を入札方式により選定した決定を取り消し、同社と契約を締結しないことを明らかにした。
これを受けて、入札方式に代わって指定方式により供給元を選定し直す。フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダの先進国7か国(G7)の技術で製造された導水管に切り替える予定だ。建設省は既にこれに関する計画案を首相に提出しており、意見を待っている段階だという。
これに先立ち、河北省を本拠地とする新興ダクタイル鋳鉄管社は、投資主の提示価格を11.8%下回る価格で同供給契約を落札した。しかし、市民から新たな導水管の品質を懸念する声が多く上がったことを受けて、同市人民委員会は首相の承認のもと、同社に対し落札を取り消すよう要請した。
第1期プロジェクトは2006年に着工、2009年に完成した。同プロジェクトで敷設されてから今年7月までに発生した第1導水管の破裂事故は18回にも上り、毎回ハノイ市の約7万世帯が断水などの影響を受けている。度重なる破裂事故の原因は、既存の導水管に使用しているガラス繊維強化プラスチック管が丈夫でないことと見られている。