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紅河デルタ地方ハイフォン市バックロンビー島から南西に44カイリ離れたトンキン湾の海域で16日、北中部地方ゲアン省マット島付近で14日に墜落した空軍戦闘機「Su-30MK2型機」の機体と操縦士の捜索にあたっていた海上警察の航空機「CASA-212型機」(機体番号8983)が海上に墜落した事故で、捜索隊は23日、「CASA-212型機」のエンジンと見られる物体の位置を特定し、同地点の周辺で同機に搭乗していた兵士と見られる2人の遺体を発見・収容した。
エンジンと見られる物体が発見されたのは、紅河デルタ地方ハイフォン市バックロンビー島から南南東に15カイリ離れたトンキン湾の水深約60mの地点。海軍第126旅団の特殊部隊が物体の引き揚げ作業にあたっている。ブラックボックスの場所は未だ特定されていない。
24日午前には、バックロンビー島の南南東の海域で兵士と見られる2人の遺体が発見された。これにより、24日午前までに合わせて4人の遺体が発見されている。
ベトナム国防省から支援の要請を受け、中国当局はこれまでに船14隻を動員し、トンキン湾国境画定線の東海域で捜索を行っている。同国の捜索隊は「CASA-212型機」のものと見られる残骸1点を発見し、ベトナム側に引き渡した。
ベトナム当局と同機を製造したエアバス・グループ(Airbus Group)は、エアバスが事故原因の究明を支援することで一致した。同社はベトナム国防省の監視のもと、機密情報取り扱いとしてブラックボックスを解析し、事故を再現する。同作業はスペインの首都マドリードで行われる見通しだ。