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北中部地方ハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省に跨る沿岸一帯で、4月中旬から大量の魚の死骸が波に乗ってビーチに流れ着いている。死んだ魚を拾って食べた住民が中毒を起こしたという報告も出ている。
ビーチに漂着した魚の中には、遠洋や深海に生息するものや、重さが50kgに上る個体も含まれている。ある漁民は、「魚が少なくなってしまい、ここ数日は漁にも出ていない。魚を捕まえたとしても、皆疑って買おうとしない」と語る。また、満ち潮により海水が流れ込んだ養殖場でも魚が死んでいる。
こうした現象の原因は、海水汚染によるものと見られている。トゥアティエン・フエ省フーロック郡の海で採取した海水サンプルを検査したところ、pH(水素イオン指数)やアルカリ度、塩分濃度などの異常な数値が確認された。当局は原因究明を急いでいるが、正式な結論は出されていない。