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サイゴン水道総公社(サワコ=SAWACO)はこのほど、ホーチミン市内で長年未使用のまま放置されている鉄筋コンクリート製の大型給水塔の使用目的変更案を、ホーチミン市人民委員会に提出した。
同案によると、市内で放置されている大型給水塔8基のうち、7基を防火用貯水塔として使用し、残る1基は「給水塔遺跡」として保存する。
1965年から1969年にかけて建設されたこれらの給水塔は、高さ30m、容積1200~8500m3に達する巨大なもの。建設から40年経つが、完成直後に水漏れが確認されて以来、現在に至るまで全く利用されないまま街中にたたずんでいる。
サワコによると、以前は市への給水能力が限られていたため、水圧の低い地域に十分な水圧を与えることを目的としてこれらの給水塔が建設された。しかし、現在の給水システムでは、市への給水能力が十分に確保されており、給水塔は不要だという。
これに先立ち、同市交通運輸局給排水管理課は2009年、サワコに対しこれらの給水塔の今後の利用方針を報告するよう求めていた。