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ホーチミン市公安局はこのほど、車両登録台数の規制による交通渋滞の緩和を目的として、自動車及びバイクの新規登録手数料を大幅に引き上げる案を同市人民委員会に提出した。その提案を巡って、市民から反対の声が上がっている。
同提案によると、9人乗り以下の個人の自動車については、現在の200万VND(約1万1300円)から5.5倍の1100万VND(約6万2100円)に引き上げる。
また、バイクは車種の販売価格別に料金が異なる。
同局によると、提案された登録手数料は2013年9月に発出された通達第127号/2013/TT-BTCで定められた登録手数料の設定範囲内で、問題はないという。同通達で定められている料金は下記の通り。
ハノイ市では現在、9人乗り以下の個人自動車の登録手数料は2000万VND(約11万3000円)となっており、ホーチミン市で5.5倍に引き上げたとしても、ハノイ市の登録手数料の6割にも満たない。
しかし、登録手数料の引き上げについて市民からは反対意見が多い。同市8区に住むグエン・フー・クオンさんは、「数億~数十億VND(1億VND=約56万5000円)もの自動車を購入できるような人にとっては、1100万VND(約6万2100円)の登録手数料ごときでは痛くも痒くもない。車両の購入意欲が失われることもなく、登録台数の規制や渋滞緩和には繋がらない」とコメントした。
また、同市3区に住むグエン・バン・ズンさんは、「以前バイクを購入した時、バイク本体の購入額2000万VND(約11万3000円)に加えて登録手数料100万VND(5650万円)を支払わなければらなかった。(引き上げ後の)200万VND(約1万1300円)という金額は私たち労働者の月給に相当するもので、負担が大きい」と話した。