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ホーチミン市交通運輸局によると、2014年における同市のバス利用者数は前年比▲10.5%減の延べ3億6800万人で、バス1便当たりの平均乗客数は前年比▲3.6%減の44.9人だった。バス利用者数は、2013年から2年連続で減少している。
同市の年間バス利用者数は、2010年時点で3億6476万人、2011年は3億5805万人で、2012年に4億1314万人に急増した。だが、2013年には4億1120万人に減少し、2014年は3億6800万人と大幅に減少した。
バスの利用者数が大きく減少した原因として、◇道路改修工事により路線配置に困難が生じ、ルート変更などで路線間の接続性が低下したこと、◇バスの老朽化が進んでいること、◇交通量の増加によりバスでの移動が不便になっていること、◇採算が合わない非効率的な8路線(1日当たり492便)を廃止したこと、などが挙げられる。
同局はバス利用を推進すべく、路線調整を実施して接続性を高めると共に、市の予算から補助金が拠出される路線バスの運行権への入札を促している。6月末までに19路線(既存18路線と新規1路線)の入札を完了し、下半期中にも残る路線の入札を完了することを目標に掲げている。
なお、これらの対策に取り組むことにより、2015年のバス利用者数は前年比+0.5%増の3億7000万人に若干増加する見通しだ。