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テト(旧正月)が間近に迫る今、ホーチミン市タンソンニャット国際空港の国際線旅客ターミナルは、テトを迎えるために帰国した越僑(在外ベトナム人)とその家族たちの姿で賑わっている。
在外ベトナム人国家管理委員会は、2015年のテトに合わせて帰国する越僑の人数は約100万人余りに達すると見込んでいる。同空港の責任者によると、2014年のテト間近の時期に同ターミナルが受け入れた入国者は1日2万3000~2万4000人ほどで、そのうち約70%が越僑だったという。
近年、越僑の帰国者数が増加傾向にある背景として、国が越僑の帰国を推奨する政策を展開し、またその政策を周知する対策に積極的に取り組んでいることがある。特に2014年は、ベトナム以外の国籍を取得したベトナム人のベトナム国籍維持を認める規定を盛り込んだ改正国籍法や、越僑の住宅所有条件を緩和した改正住宅法が可決されるなど、法的にも越僑を支援する動きがあった。
なお、越僑による海外送金額もまた近年増加の一途を辿っており、2014年には約120億USD(約1兆4040億円)に達したという。また、2014年9月時点で、越僑がベトナム国内で事業を展開している会社数は2464社あり、投資総額は41兆5710億VND(約2300億円)となっている。