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ハノイ市人民委員会は、路線バスの運行を担当するハノイ市輸送総公社(TRANSERCO)に対し、痴漢対策の一環として女性専用バスの運行を検討するよう指導した。
同市当局が痴漢対策を打ち出した背景には、ラッシュアワーのすし詰め状態になったバス車内で痴漢が横行していることがある。同社は交通運輸局や警察署などの関連機関と協力して、痴漢が頻繁に出没する路線を特定し、ラッシュアワーのこれらの路線で女性専用バスを試験的に運行する。
性・家族・環境研究所及び非営利団体アクションエイドベトナム(Action Aid Vietnam)が共同でホーチミン市とハノイ市の2大都市に住む16歳以上の女性2046人を対象に実施した調査によると、バス車内で痴漢被害に遭ったことがあると回答した人は31%にも上ったという。
なお、バス車内のほか、バス停や公園といった公共の場も痴漢被害に遭う可能性が高いということが前述の調査結果で明らかになった。