(C) vietnamnet 写真の拡大. |
北中部ゲアン省警察は17日、ガソリンの計量に誤差を生じさせるための電子チップ(IC)の密造・密売ルートを摘発し、ハノイ市タイホー区在住のチャン・レー・ドゥック容疑者(男・35歳)ら4人を逮捕、偽造電子チップ209枚、偽造電子チップの密造に使われたと見られる機械2台などの証拠物件を押収したと発表した。
これに伴い、くだんの偽造電子チップを使用してガソリンを不正に計量し、利益を得ていた20か所余りのガソリンスタンドのリストも公開された。警察の調査によると、これらのガソリンスタンドでは、ガソリン計量器を電子チップで操作してメーターの値を誤魔化すという手口を使い、本来よりも平均して4~11%少ない量のガソリンを消費者に販売していたことが分かった。
消費者と当局の目から逃れるため、1枚の電子チップには正常な計量プログラムと、誤差を生じさせるための不正な計量プログラムの両方が組み込まれていた。暗証番号を入力するだけでモードを容易に切り替えることができるという巧妙な仕組みになっていたため、消費者はもちろん、調査当局でも発見するのは困難だった。
警察の取り調べに対し、容疑者らはこれまで6年間にわたって電子チップの密造・密売を行っており、同省のみならず他の地方でも販路を広げていたと供述している。同省警察は、不正計量を行っているガソリンスタンドを更に摘発すべく、他の地方の警察と協力すると共に、消費者からガソリンの料金を騙し取る不正を働いていたガソリンスタンドのオーナーに対しても責任を追及し、刑事事件として立件する方向で裏付け捜査を進めている。