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6月30日未明、南中部クアンナム省バックチャーミー郡の第2ソンチャイン水力発電所周辺地域で、1分間に2回の地震が発生した。
ベトナム科学技術研究所傘下の地球物理研究センターによる分析の結果、同日午前1時18分49秒に発生した地震は、同水力発電所の付近が震源地で、マグニチュード2.6、震源の深さは7キロだったことが明らかになった。また、約1分後に発生した2回目の地震は、同じ震源地でマグニチュード1.7、震源の深さは7キロだった。揺れはそれぞれ2~3秒続いたという。
地球物理研究センター長のグエン・スアン・アイン博士によると、今回の地震の規模は小さく、人や公共施設への影響は殆どないとした。また、バックチャーミー郡人民委員会のグエン・ニュアン副主席は、周辺住民に対して安心して生産活動や生活を続けるよう呼びかけると同時に、同郡人民委員会および関連機関は、万が一地震による影響が生じた場合には迅速な措置をとると述べた。
第2ソンチャイン水力発電所の貯水ダムでは数年前からたびたび地震が観測されており、地震の影響で生じた多数のひび割れから大量の水が流れ出すなど、地元住民を不安に陥れている。
同地では2012年に同省初となる地震観測所が開設され、翌年にはベトナムと日本のコンサルティング組織による地震調査も実施された。専門家は、この地域で発生している地震はダムの貯水や放水を原因とするダム誘発地震であるとの見方を示している。