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交通運輸省は現在、自動車運送事業および事業条件に関する新政令草案に関する意見聴取を行っている。これにはバス運行会社のサービスの品質をベトナム道路総局が格付けする案が含まれており、既に一部の専門家が異を唱えている。
ホーチミン市観光・長距離旅客輸送協会のレ・チュン・ティン会長は、格付けは独立した機関か消費者協会がすべきであり、管理当局がすべきではないとの見方を示した。同氏は各バス運行会社は競争力を高めるため、規定された基準以上のサービスを自主的に提供しており、方向性を示すだけで十分だと指摘。また、当局による格付けは汚職の温床になりかねないと警鐘を鳴らした。
また草案には、タクシーにブラックボックス(運行記録装置)と領収書プリンターを搭載し、乗客への領収書発行を義務付ける規定も盛り込まれている。規定では2016年1月1日までに各装置を設置することとされているが、ホーチミン市タクシー協会のファン・タイ・ビン会長は、多数のタクシーを保有する企業は装置の購入コストが巨額になるとして、導入期限を1年間延期するよう提案している。
一方、トラックのブラックボックス搭載義務は、新草案でも10t以上のトラックが対象だ。ホーチミン市貨物運輸協会のディン・ナム・ジン副会長は、3.5~10tのトラックが増えているため、3.5t以上のトラック全てを対象とするよう変更すべき、と主張している。