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ヌックマム(魚醤)はベトナム食文化に欠かせない。国内市場に出回っているヌックマムブランドは数多くあるが、「本物」のヌックマムはそれほど多くはない。カフェエフが報じた。
ヌックマムを研究しているブイ・クアン・ホップ氏は、「ヌックマム1リットル当たりの窒素含有量が70グラムに上っているとの広告もあるが、身の多い魚から作られたヌックマムでも1リットル当たりの窒素含有量は36グラム程度だ」と指摘している。
ベトナム基準では、1リットル当たりの窒素含有量が10グラム以下の場合「ヌックマム」とは認定されず「ソース」に区分される。メーカーはヌックマムのラベルに窒素含有量を記載しなければならないことになっているが、多くのメーカーはこの規定を遵守していないと見られる。
なお、農業農村開発省農林水産加工・製塩事業管理局によると、全国のヌックマム消費量は年間約1億8000万~2億リットルにも上るという。