(C)RSF, 黒がネットの敵、赤が監視対象 |
仏パリに本部を置く国境なき記者団(RSF)は「世界サイバー検閲反対デー」の12日、「インターネットの敵」と題した報告書を発表した。これによると、◇シリア、◇中国、◇イラン、◇バーレーン、◇ベトナムの5か国をインターネット上の検閲や情報統制を行い国民を厳しく監視している「インターネットの敵」の上位国であると告発した。12日付BBCが報じた。
同報告によると、ベトナムのインターネットは依然として政府に厳しく検閲されており、ネットカフェ利用者は身分証提示を義務付けられていて、現在ネットを利用した31人が投獄されている。また、インターネットサービスプロバイダー(ISP)は政府が快く思わないウェブサイトを自主的にブロックしているという。ベトナムの場合、あるISPはフェイスブックをブロックしているが他のISPでは閲覧可能というように、ブロック対象となるサイトはプロバイダーによって異なっている。
なお、現在シリアではジャーナリスト22人とインターネットを利用した18人が、中国ではジャーナリスト22人とインターネットを利用した69人が投獄されているという。RSFは世界に対し、「インターネットの敵」へネット検閲を目的とした設備を販売しないよう呼びかけた。