中部のフエ市とダナン市を結ぶハイバントンネル建設プロジェクトに携わった日本人専門家が、同トンネルの総合点検の必要性を訴えている。8日付カフェエフが報じた。
石本一鶴氏は7日、ハイバントンネルが開通してから約8年が経過しているがまだ一度も総合点検が行われていないとして、日本の国際協力機構(JICA)に点検チームの派遣を提案したことを明らかにした。石本氏は各設備の点検に加え、管理運営方法の改善や総合点検の制度化などについても検討する必要があるとしている。
石本氏は、点検は早ければ早いほど良いとし、今年の年末または来年初頭の実施が望ましいとしている。また、点検には客観性を確保するためにJICAなど外部の専門家を参加させるべきとの考えを示した。
同トンネルを管理するハマデコ社によると、2005年6月に開通してからこれまでの通行量は約1100万台で、1日平均では5000~6000台に上る。2025年には1日当たりの通行量が1万5000台に増加すると予想されている。