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地球物理研究所は10月上旬までに、南中部クアンナム省バックチャーミー郡の第2ソンチャイン水力発電所周辺に、同省初となる地震観測所を開設すると発表した。18日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
また同研究所は11月、研究所設立25周年を記念し、日本や米国、ロシア、イタリアなどから専門家を招いて式典を開催する予定。海外の専門家らが集うこの機会に、同発電所周辺で発生した地震について専門家の意見を求める方針。
同発電所の貯水ダムでは、8月17日から9月7日までに計15回の地震が観測された。最も激しかったのは9月3日に発生したマグニチュード4.2の地震。また、貯水ダムには多数のひび割れがあり、隙間から大量の水が流れ出ているのが確認されている。
専門家は同省で多発している地震の原因の一つは発電所の稼動によるものだと指摘しているが、発電所の管理会社は安全性に問題が無いと主張している。なお、同省人民委員会は抜本的な対策が取られない限り、ダムへの貯水を認めない方針を明らかにした。