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ベトナムでは、公立学校の教員に採用される条件として、教員養成課程修了の他に、その公立学校がある地区の戸籍謄本を所有していることが求められる。採用枠には当然限りがあるので、毎年、多くの「教師の卵」たちが職にあぶれることになる。29日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
ホーチミン市教育訓練局は、応募者1500人の中から529人を選抜し、市内公立高校の教職を斡旋した。毎年、応募者が採用枠を大きく上回るため、国立大学の卒業生を優先的に選んでいるという。物理学教員など特に応募者数が多いものについては、国立大学の修士課程を修了して初めて採用されるケースが多く、いずれにしても狭き門となっている。
公立学校に採用されなかった応募者たちは、私立学校の教職や事務職の仕事を探すことになるが、こちらも既に飽和状態にあるため、結局は教職以外の仕事に就く場合が多い。「教員養成課程の受講者は学費が全額免除されるにもかかわらず、卒業後に教職がないとあっては国費の無駄」と批判する声も上がっている。
高等学校教員の応募者が採用枠を大きく上回るのに対して、幼稚園・小学校教員の応募者は毎年定員割れを起こしている。そのため、関連当局は教員養成課程を開いている各大学に対して、教員の需要を把握し、学生を受け入れるよう提案している。