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国際民間航空機関(ICAS)は世界各国の政府に対し、2015年からの電子チップを埋め込んだバイオメトリック・パスポート(ICパスポート)導入を呼び掛けており、既に93か国が導入および将来的に導入する方針を示している。しかし、この動きに対してベトナム政府は何のアクションも見せていない。29日付ザンチーが報じた。
ICパスポートは、生体認証技術を個人情報記録のために利用した旅券のこと。パスポートの偽造防止、出入国時の手続きがスムーズになるなどの利点がある。但し、ICパスポートの導入には高額な資金を投じて専用の機械設備を全国に設置しなければならない。ハノイ市やホーチミン市などの大都市はともかく、全国的に導入するのは難しい状況だ。
また、ICパスポートの利用状況を見てみると、本来目指していた生体認証技術は殆ど用いられておらず、電子チップのデータを読み込んで係官が目視でチェックしているのが現状だ。