アフリカ東部ソマリアの海賊に拘束されているベトナム人船員リュー・ディン・フンさんから23日、北中部ゲアン省に住む父親トゥーさんのもとに助けを求める電話があった。フンさんによると、海賊は11人のベトナム人船員のうちリュー・ディン・ソンさんと中国人船員2人を射殺、1週間以内に身代金を用意しなければ皆殺しにすると脅されているという。26日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
それによると、船員らは台湾漁船に乗り組んで操業中の2010年12月25日に海賊に拘束され、身代金として600億ドン(約2億3500万円)を要求されている。
トゥーさんは24日、他の船員の家族らと共にハノイ市に上京し、外務省、労働傷病兵社会省海外労働管理局、労働者派遣会社の代表と面会して、早期の救出を訴えた。トゥーさんらは台湾の船主にも救出を要請する予定だ。
殺害されたとの情報が流れているリュー・ディン・ソンさんを派遣した国際労働サービス供給社(Inmasco)のレ・タイン・ハー社長は、この情報が事実かどうかを台湾側に確認したいとしている。