消費者物価が1年前に比べ10~15%も上昇するインフレなどまったく関係なく、高級品を好きなだけ買うという富裕層が存在する。企業経営者やその家族などで、店主らからは「VIP」と呼ばれている。15日付ザオズック・ベトナムが報じた。
ホーチミン市1区チャンフンダオ通りのある化粧品店では、20歳代半ばの若い女性が1度の買い物で2600万ドン(約10万4000円)の化粧品を注文した。店主によると、このVIP女性は半年の間に8000万ドン(約32万円)の化粧品を購入したという。
同市1区グエンチュンチュック通りのジュエリー店では、VIPのクエンさんが店に来ると新商品をすべて目の前に広げて見せる。彼女は気に入ったものがあれば、値段を気にせず何でも買うという超お得意様だ。
別のジュエリー店の店主の話では、これまでで最高額の買い物は110億ドン(約4400万円)。VIP客のほとんどは数十億ドン(数千万円)のジュエリーを自分用にデザインするよう注文するという。こうしたVIP客のおかげで、各高級店はインフレにも関わらず繁盛しているようだ。