現在ホーチミン市内の工業団地では、年末の納期に向けて繁忙期に入っているが、労働者が依然として不足している。
一部の企業では労働者の応募条件を、これまでの高卒・25歳以下・要実務経験から、識字可能・35歳以下・経験不問と門戸を拡大し、更に社員寮や12日間の有給休暇、慰安旅行など好待遇を提示しているものの、労働者不足は解消していない。
全国各地に工業団地ができ、地方出身者がホーチミン市に働きに行く必要がなくなったこと、また同市では生活費が高くつため、地元に留まる労働者が増加していることが原因に挙げられる。さらに工場ワーカーに比べ賃金が高いサービス業や建設業に労働者が流れていることも一因とされている。これらのことから、同市の工業団地では労働者が不足しており、特に縫製・木製品加工で深刻となっている。