東南部ドンナイ省税務局は13日、同省ビエンホア市のブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ビナタバ社(BATビナタバ)に対し、法人所得税の減免条件に違反していたとして追徴課税2650億ドン(約11億7000万円)と罰金916億ドン(約4億円)を科す決定を行ったと明らかにした。
BATビナタバは、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社とベトナムたばこ総公社(ビナタバ)の合弁企業。2002年に外国投資法に基づいて設立されたが、その際法人所得税の優遇策が適用される条件として▽工場操業後7年間は国内産のたばこ原料を40%以上買い取ること▽生産農家に栽培技術の支援を行うこと――の2つを公約していた。しかし、ドンナイ省税務局が8月に実施した税務調査で、これらの公約が守られていなかったことが発覚した。
BATビナタバ側は、国内産原料だけでは量の不足や品質が要求に合わないなどの問題があったと釈明、税務当局と話し合いで解決したいと主張している。