総計総局はこのほど、7月に発生した自然災害による死者・行方不明者数は約40人、被害総額は約1兆2800億ドン(約58億円)に上ったと発表した。このうち台風2号(コンソン、ベトナムでは台風1号)による被害額は約1兆2200億ドン(約55億円)で、最も被害の大きかった北部ハイフォン市だけで被害額は約1兆2000億ドン(約54億円)を占めた。
ベトナムは台風・洪水・浸食・干ばつなどの自然災害の発生件数が多い国で、世界のワースト10に入るとされる。農業農村開発省の統計によれば、過去10年間の自然災害による死者・行方不明者数は年平均750人程度、被害額は国民総生産(GDP)の約1.5%に相当する。専門家らは、地球規模の気候変動の影響で今後さらに大規模な自然災害が増える可能性があると警告している。