ハノイ市警察は5日、同市でのシクロの営業管理に関する会議を開催した。シクロの管理を巡っては、通行禁止区域に標識がないこと、違反を犯した場合の罰金額が小さく防止効果に乏しいこと、許可証のないシクロや許可証の期限が切れているシクロを没収する規定のないことなどが管理を難しくしている。関連機関の各代表は、こうした状況を打開するため、シクロ運営会社の管理を厳しくすること、より厳しい制裁規定を設ける必要があるとの意見で一致した。
ホアンキエム区人民委員会の代表は、シクロの台数と通行できる道を減らし、旧市街での通行を禁止した上で、2011年ごろを目途に交通機関としてのシクロを廃止すべきとの見解を示した。ハノイ市交通運輸局のグエン・ホアン・リン副局長は、老朽化の激しいシクロは没収し、違反者の多いシクロ運営会社は営業停止処分にすべきだと述べた。
現在ハノイでは5社がシクロによる観光サービス事業を行っており、388台のシクロが登録されている。ただし正規の許可を得ているシクロは284台に過ぎない。