人口・家族計画化総局のズオン・クォック・チョン博士は、今年4月に実施された国勢調査の速報値の結果を受け、「ベトナムは出生率の変動や男女比のバランスに問題があり、身体的にも質が低い」と指摘した。
ベトナムの人口は今年4月1日午前0時時点で8578万9573人。世界で13位、ASEAN諸国では3位に位置する。ベトナム人の健康平均余命は60.2歳で、174カ国中116位。一方平均寿命は72.2歳で、これは1人の人生のうち平均12年間は健康のすぐれない状態であることを意味している。また、身長や体重などの身体面で先進諸国に比べ劣っている。
ベトナムの新生児の男女比は1999年に女100に対し男107だったが、直近のデータでは男の比率が115まで増加している。チョン博士は「男女比の不均衡を食い止めるのに、教育やプロパガンダに頼るだけでは難しい。政府は、法令を遵守しない者への制裁措置を厳格化すべき」と述べた。