中央伝染病衛生研究所は10月26日、北部バクザン省で昨年流行した急性脳炎の原因とされるウイルスの遺伝子を調べた結果、ベトナムで初めて出現したウイルスであることが分かったと明らかにした。世界で初めて確認されたウイルスの可能性もあり、ベトナムとフランスの合同研究グループはこのウイルスを「アクモンウイルス」と命名した。「アクモン」はベトナム語で「悪夢」を意味する言葉。
同研究所によると、アクモンウイルスの特徴は感染後の急性脳炎発症が早く死亡率が高いこと、2~3年に一度流行することなどだという。バクザン省では1999年、2001年、2004年、2007年に急性脳炎が流行している。