1日朝、中部ダナン市のヴォーヴァンタン通りに、修行僧の格好をして頭を丸めた中年の男が現れた。この“僧侶”のベトナム語は片言で、「功徳のために寄附をお願いします」といったいくつかのフレーズが使えるだけだったが、周辺の民家を次々に訪ねて托鉢を行った。
この行動を不審に思った警察が、“僧侶”に事情聴取を行ったところ、この男はルー・キム・ホア(48歳)と名乗る中国人であることが発覚した。ホアは東南アジアを旅行中で、3月半ばにベトナムにやってきたという。そして、観光しながら金儲けをしようと企み、修行僧のふりをしていた。ホアの供述によると、他にも10人近くの仲間がハノイやホーチミン市で同じことをしているという。