同性愛者の男性(ゲイ)を対象とした美人コンテスト「ミス・エンジェル2006」がこのほどホーチミン市で行われ、ミニスカートからすらりと伸びる脚にハイヒールを履き、金髪や茶髪のかつらをつけて妖艶なメークを施した17人が「ミス・エンジェル」の栄冠を目指して美を競い合った。これは、自身もゲイであり、ゲイの人たちのためのウェブサイトを運営するミン・クアンさんが主催したもの。
コンテストでは、自分の夢について話すほか、審査員から「家族はあなたがゲイであることを知っていますか?」、「恋人はいますか?」、「同性愛者のセックスやエイズの問題についてどう考えますか?」などストレートな質問がぶつけられ、出場者らは時々照れながらも正直に答えていた。
しかし、「願い事を一つ挙げるとしたら、それはなんですか?」という質問に対し、ある出場者が「同性愛者が社会に認められることを切実に願います」と答えていたように、社会や自分の家族にも受け入れてもらえない同性愛者が多いのが現状だ。準ミスに選ばれたハーさんは、ティアラ(宝冠)を贈られ笑顔を見せていたが、「彼女」がその栄誉を家族に見せることはないと言う。