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- 男性が民家の屋根から転落し壁に挟まれる
- 警察が深夜に救出作業、壁を破壊して救助
- 挙動不審な男性、薬物検査で陽性反応
28日夜、ホーチミン市4区13街区ソムチエウ(Xom Chieu)通りの路地にある4階建ての民家の屋根から30歳くらいの男性が転落して、2軒の家屋の隙間に挟まって身動きが取れなくなる事故が発生した。目撃者によると、男性は意識もうろうの状態でトタン屋根の上を歩いていたという。
転落した男性は助けを呼んだが、壁と壁の狭い隙間に挟まっており、近隣住民だけではどうすることもできず、警察に通報した。
地元住民によると、午後8時ごろ、挙動不審な男性が警察から逃れたいとして、同地区の民家に逃げ込もうとしたが、住民らはドアを開けなかった。しばらくすると大きな音がして何事かと思ったら、壁と壁の間から助けを求める声が聞こえて、男性が身動きできなくなっているのが分かったという。
午後9時30分頃に通報を受けて駆け付けた同市公安消防救難救助警察部(PC07)は、4区警察と協力して救助活動を展開。翌日午前1時40分頃、壁の一部を破壊して救出ルートを確保した。出てくることを頑なに拒んでいた男性だが、警察は説得を続けて約20分後に男性を無事救出。精神不安定な男性が舌を噛み切らないようタオルで口を塞いだ。
男性は上半身裸で、転落した際に体中に裂傷を負っていたため、PC07はその場で応急手当を施し、男性の身柄を4区警察に引き渡した。薬物検査の結果、男性からは麻薬の陽性反応が確認された。地元住民は、男性の様子について最初から異常だったとしており、同地区の住民でもないとしている。