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南中部沿岸地方ビンディン省フーカット郡カットタイン村(xa Cat Thanh, huyen Phu Cat)で18日午前1時ごろ、自動車の運転手が人気のない路上に立ちすくんでいる2歳の幼児を発見して保護するという出来事が発生した。
同郡カットカイン村(xa Cat Khanh)に住むグエン・スアン・チュオンさん(男性・29歳)が深夜車を走らせていると、幼児が1人で道に立っている姿を発見した。
「まさか、こんな時間に…」不審に思ったチュオンさんは、すぐに車を停めて周りを確認したが、保護者らしい大人の姿はどこにも見当たらなかった。
こんなところに幼児1人でいては危ないと考えて保護したチュオンさんは、ちょうど通りかかった別の車の運転手らに事情を説明し、しばらく幼児を見てもらうよう頼むと、自分は幼児の家族を探すため、周辺の家を訪ねて回った。
必死になって周辺民家のドアをノックして回ったが、深夜ということもあり、なかなかドアを開けてくれる家はなかった。20分後、ようやく高齢の男性がドアを開けてくれた。
男性は話を聞くと慌ててチュオンさんと現場に向かい、幼児が村の子であると確認した。ほっと胸をなでおろしたチュオンさんは、男性と共に幼児を自宅まで送り届け、母親に引き渡した。母親によると、夫婦2人が疲れて熟睡している間に子供が家を抜け出してしまったという。
この様子はドライブレコーダーに記録されており、動画がインターネットに投稿されると、チュオンさんの道徳的行為を称える声が多く集まった。
チュオンさんは、「時間が時間なだけに、下手をしたら自分が誘拐犯だと誤解されるんじゃないかという不安もあったが、子を持つ親として、深夜に路頭で迷っている子供を放っておくことは出来なかった」と語った。