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米国に渡って美容整形で使用するフィラー(充填剤)を1億5000万VND(約71万円)で購入してハンドキャリーで持ち帰り、友人に頼んで両臀部に300ccずつ注入した南中部沿岸地方ダナン市在住の女性(26歳)は、その後、臀部が大きく腫れ上がり、壊死するという無残な状態になってしまった。
女性は友人の両臀部にも100ccずつ注入したが、この友人には症状が現れていない。臀部が腫れた女性は痛みに耐えきれず、自分で患部を切開してフィラーを絞り出そうとしたが、中からはくさい膿が出てきた。
痛みがひどいため、病院での受診を決めた女性はダナン市からホーチミン市に行く途中、東南部地方ビンズオン省の診療所で数日にわたり治療を受けた。それでも痛みは治まらず、仰向けになることも出来なくなり、化膿した患部からは膿が溢れ出ている状態だった。
女性は3月8日にホーチミン市にあるJW韓国美容整形病院(JW Korean Plastic Hospital)で受診。MRI検査の結果、フィラーが左臀部全体に広がって骨盤にまで至っていた。医師が患部を切開すると、ゲル状になった大量のフィラーと膿が溢れ出た。フィラーは筋肉組織の深くまで浸食し、腫れ上がった患部はスポンジ状になっていた。
4時間に及んだ手術は難しいものになったが、無事に成功。担当医は、「もう少し受診が遅れれば、臀部は完全に壊死してしまっていただろう」と話した。3月11日時点で、女性の容体は安定しており、感染症を防ぐため、抗生剤治療を続けている。
女性は2年前にホーチミン市の美容クリニックでフィラーを注入してから、美尻になったと感じており、友人とともにフィラーの注入法を独学で学んで、節約のため自分たちで注入していたという。