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ホーチミン市7区タンフォン街区を通過するD4通りで1月28日昼ごろ、通行人が不注意で落とした多額の現金に周辺の人々が群がり、ネコババするという事件が発生した。
現金を落としたのはL・T・Nさん(女性・25歳、南部メコンデルタ地方ロンアン省出身)。Nさんは1区の銀行で3000万VND(約13万6000円)の現金を引き出した後、借金を返済しようとセオム(バイクタクシー)に乗って7区に向かう途中だった。
Nさんは紙幣を輪ゴムでまとめてシャツのポケットに入れていたが、D4通りを走行中に知らぬ間にポケットから落ちてしまった。人から声をかけられて初めて落としたことに気付き、現場に戻ったNさんだったが、すでに紙幣は1枚も残っていなかった。
近隣住民の監視カメラを確認したところ、Nさんが紙幣を落として通り過ぎた直後、周辺にいた飲み物売りの女性やバイク運転手の男性など合わせて6人がわずか15秒の間に紙幣を奪い合い、現場から立ち去っていたことが確認された。
7区警察は捜査に乗り出し、飲み物売りの女性は謝罪すると共に2回に分けて計1900万VND(約8万6000円)をNさんに返したが、残りは行方不明のままだ。このニュースを知った市民から、300万VND(約1万3600円)の寄付金も集まったという。