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ホーチミン市チョーライ病院は19日、キングコブラ(Ophiophagus hannah:コブラ科に分類されるヘビ)に噛まれて腕に巻き付かれた状態で救急搬送された男性を受け入れた。巻き付いていたのは全長が2.5m、重さが4.6kgの巨大なコブラだった。
緊急搬送されたのは、東南部地方タイニン省で果物農園を営んでいるP・V・Tさん(38歳)。Tさんの息子が同日午前7時ごろ、農園内を大きな蛇が這っていたのを目撃して大声で助けを求めた。
叫び声を聴いて駆け付けたTさんが茂みを確認したところ、飛び出てきたコブラに右の太ももを噛まれてしまった。Tさんは噛まれながらも、格闘の末になんとかコブラの首を掴んで取り押さえた。その後、Tさんはコブラが腕に巻き付いた状態でタイニン省総合病院に救急搬送され、応急処置を受けた後にチョーライ病院に転送された。
Tさんが噛まれた後、家族がとっさの判断からゴム紐で太ももをきつく縛ったおかげで、Tさんは搬送時に息苦しさを訴えていたものの、意識ははっきりしていた。
Tさんは同日12時45分にチョーライ病院に到着した時点で、瞳孔散大や四肢麻痺の症状がみられたが、抗毒血清を投与された後は容体が回復。なお、テープで口を縛られたコブラはその後に死亡が確認され、死骸はTさんの家族に引き渡された。