(C) tuoitre 写真の拡大. |
ホーチミン市クチ郡タンタインドン村(xa Tan Thanh Dong)にあるリュウガン農園内の違法賭博場で1月29日に発生したライフル乱射事件で、同市警察と公安省刑事警察局(C02)は13日午後10時50分ごろ、事件を起こした現職警察官のレ・クオック・トゥアン容疑者(男・33歳、同郡在住)を射殺した。
トゥアン容疑者は事件現場から約10km離れたビンミー村(xa Binh My)の空き家に潜伏しているところを警察に発見され、取り囲まれた。同容疑者は警察に気づいたとみられ、空き家からAK系ライフルの発砲音が聞こえたため警察は狙撃を開始し同容疑者を射殺した。
トゥアン容疑者が所持していたAK系ライフルには弾丸が装填されていた。このライフルは公安と軍のものではなかったという。警察はライフルの入手ルートなどについて引き続き捜査を進めている。
トゥアン容疑者は上尉階級の警察官で、同市11区警察の拘置所に務めており、妻と子供2人がいる。しかし、警察官でありながら、数年前から賭博に熱中していた。
事件当日、賭博で負け所持金を全て失ってしまった同容疑者は、現場に居合わせた人々に向かってAK系ライフルを乱射。この乱射事件で4人が死亡、1人が負傷した。同容疑者はさらに、逃走中にバイクを乗り換えるためグラブ(Grab)運転手の男性を射殺した。
トゥアン容疑者の友人であり、同容疑者が違法賭博場で奪った現金を保管していた男が3日に警察に自首した。また、事件当日にトゥアン容疑者と賭博に参加し、事件にも関与したとされるトゥアン容疑者の従兄弟の男も逮捕され捜査を受けている。