中部高原地方ダクラク省総合病院で24日、脳死状態の新生児を間違えて別の家族に引き取らせていたことが分かった。
同省バンメトート市在住のグエン・チョン・トアンさんは、同病院の看護士2人と当直の医師から、前日に妻が出産した新生児(女の子)は脳死状態でこれ以上生存する望みがないので人工呼吸器を外して自宅に連れ帰るよう勧められた。この勧めに従いトアンさんの家族が埋葬を準備している時、病院から渡されたのが男の新生児であったことが分かり、病院に確認を求めた。
病院側は渡し間違いであったことを認めトアンさんの家族に謝罪した。原因については、当時集中治療室に5~6人の新生児が収容されており、トアンさんの妻がたまたま問題の男の子のそばに立っていたため、親子だと勘違いしてしまったと説明している。助かる見込みのない新生児や死亡した子どもを家族に引き渡す際には、母親の名前や年齢、出産日時、子どもの性別を確認するきまりになっているが、24日の当直医師はこの手順を踏んでいなかった。なおトアンさんの娘は、今も同病院で治療を受けている。