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- 両国パートナーシップの最近の成果を報告
- トランプ氏にベトナム公式訪問を招待
- 17年にAPEC、19年に米朝首脳会談で訪越
ベトナム共産党のトー・ラム書記長は党中央官房で11日夜、ドナルド・トランプ次期米大統領と電話会談した。
ラム書記長は会談で、トランプ氏の当選に祝辞を述べ、両国間の包括的・戦略的パートナーシップの最近の成果を報告し、両国関係の安定的かつ長期的な発展を促進したい意を示した。
一方のトランプ氏は、両国関係の良好な発展に喜びを表明し、ベトナムとの関係を重視し両国間の経済協力の重要性を確認したほか、経済や貿易など米国が関心を持つ多くの分野についても言及した。同氏はまた、過去2回の米大統領としてのベトナム訪問の思い出を振り返り、両国間の友好関係が今後も発展するとの確信を示した。
ラム書記長はトランプ氏にベトナム公式訪問を招待し、同氏は喜んでこれを受け入れた。同氏もラム書記長に米国公式訪問を招待した。
トランプ氏は2017年に米大統領として南中部沿岸地方ダナン市で第25回アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に出席した後、公式訪問としてハノイ市へ移動し、ベトナムの首脳らと会談した。2019年には、第2回米朝首脳会談に出席すべくハノイ市を訪れ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談した。
このところ、トランプ氏とベトナムとの縁が深まっている。複数の大規模工業団地を運営する工業団地開発大手キンバックシティーグループ[KBC](Kinh Bac City Group)傘下のフンイエンホテルサービス(HY Hospitality)と、トランプ氏一族が経営するトランプ・オーガナイゼーション(The Trump Organization)がこれに先立つ10月、トランプ氏の立ち合いのもと、高級不動産複合施設の開発に関する戦略的協力合意書を締結した。
ハイレベルの会議や特別なイベントの開催を想定した同複合施設は、豪華な5つ星ホテル・リゾートや54ホールのゴルフ場のほか、高級住宅区なども併設する。投資総額は15億USD(約2300億円)の見込み。
なお、フンイエン省はラム書記長の出身地でもある。トランプ・オーガナイゼーションによる同省への事業投資は、越米間の協力関係の強化にもつながるものと期待される。