4日午前11時ごろ、ホーチミン市ゴーバップ区第8地区の住宅から激しい煙が上がっているのを付近の住民が発見し、扉を開けようとしたが内側からかぎがかかっていたため警察に通報した。約20分後に警察が扉を壊して中に入ると、頭部に激しいやけどを負い全身刺し傷だらけの女性と、複数の刺し傷を負った男性が見つかった。男性は既に死亡しており、発見時は息のあった女性も搬送先の病院で亡くなった。
その後の警察の調べで、亡くなった女性は発見現場の住宅に住んでいた幼稚園教諭のゴックさん(20歳)で男性はゴックさんの恋人のソンさん(25歳)であることが分かった。付近の住民の話では、2人の仲は最近うまくいっておらず、事件当日もソンさんが自宅に一人でいたゴックさんのもとを訪れ口論になっていたという。
また、ソンさんがガソリンと見られる液体の入った容器と刃物を持っていたという複数の目撃証言があり、ゴックさんはソンさんに全身を刺された後でガソリンをかけられ火をつけられたものと見られている。一方、ソンさんは犯行直後に自殺した可能性が高い。現在、警察が事件の詳しい背景を捜査中だ。