ホーチミン市タンビン区警察は1日、市内在住のレ・ホアン・ミン(29歳・男)を詐欺容疑で逮捕した。同市在住Hさん(21歳・女性)の被害届によると、経理の仕事を探していると求職広告を新聞に載せていたHさんのもとに、とある会社の副社長を名乗るビンという男から面接したいという連絡があったという。そこでHさんは会社のオフィスを訪れたが、閉まっていたためビンに電話をかけたところ、すぐ近くのカフェで落ち合うことになった。ビンはHさんにお茶をごちそうした後で、会社の倉庫までバイクに乗せて行って欲しいと頼み、途中のコピー屋で履歴書のコピーを取って来るようHさんに指示した。ところがHさんがコピーを終えて外に出てみると、Hさんのバイクと共にビンの姿は消えてしまっていた。
タンビン区警察はHさんの証言から、ビンの正体がミン容疑者であることを突き止め、家宅捜索を行なった。同容疑者の自宅からは、多数の偽造IDカードや携帯電話3台などが押収された。同容疑者は上述のような手口でこれまでにバイク4台を盗んだと供述しており、逮捕時にもかもになりそうな19人の求職広告に印を付けた新聞を所持していた。また、同容疑者には内務省の役人を自称してTさんという女性に恋愛詐欺を働いた疑いも持たれている。