米国食品医薬品局(FDA)は今月1日、中国から輸入されたウメやワンピ(ミカン科の一種)などの漬物や乾燥品15種類に基準を上回る鉛が含まれていたとして、これらの商品を食べないよう警告を出した。その後マレーシア政府も同国で流通している中国・台湾製の漬物や乾燥品16種類から高濃度の鉛が検出されたとして商品の輸入を禁止した。
こうした報道を受けて「Saigon times紙」がホーチミン市6区のビンタイ市場(チョロン)で調査したところ、米国とマレーシアで禁止されたのと同じ中国製のワンピの漬物が200グラム当たり1万4000ドン(約70円)で売られていることが分かった。この商品は以前から人気があり、自宅用に購入する客のほかに、大量に購入し学校近くの路上で子ども相手に売っている業者も多いという。同じものは同市1区のタンディン市場でも売られていた。一方市内の大型スーパーマーケットで販売されている各種漬物や乾燥品は国産品がほとんどだった。