生の空芯菜(rau muong)は、ブンなどの麺料理にトッピングして食されることが多いが、様々な病原菌が付着している可能性があることも知っておかなければならない。中でも特に危険なのが、肝蛭(かんてつ)という寄生虫だ。
この寄生虫は主に牛やヤギなど草を食む動物の胆管に住みつき、それらの動物の糞に含まれる卵から孵化した幼虫が水草の表面に付着するのだが、空芯菜やクレソンなどの野菜にも付着している場合がある。肝蛭症にかかると、腹痛や下痢、発熱などの症状を示すが、特徴的な症状がなく、別の病気と間違われやすいという。
食べる前に野菜をきちんと洗うことはもちろんだが、一番確実な予防法は、空芯菜を生で食べないことだ。