- 国民は海外の取引所で仮想通貨を取引
- 適切管理でリスク抑え経済成長に繋げる
- 早急な法的枠組みの整備が必要
ファム・ミン・チン首相は1日、経済成長の促進と公共投資の実施加速を目的とする指示第05号/CT-TTgを公布した。首相はこの中で、財政省が主導機関となり、ベトナム国家銀行(中央銀行)と連携して、暗号資産(仮想通貨)の管理・開発に関する法的枠組みを3月末までに政府へ提出するよう指示した。
これに先立ち、首相は2月末に開かれた会議で、財政省と科学技術省に対し、サンドボックス(試験運用)制度を含む関連政策を策定して6月末までに完了するよう求めた。また、グエン・バン・タン財務相はこの席で、暗号資産の取引を支援するための管理法令の策定を進めていると明らかにした。
ベトナム共産党のトー・ラム書記長も中央政策戦略委員会との会合で、適切な管理により、リスクを抑えつつ経済成長に資する可能性について言及し、暗号資産の管理に同意。書記長は国会および政府に対し、迅速に法整備を進めるよう求めるとともに、国内取引所の設立に向けたサンドボックス制度の活用を指導した。
一方、チャン・ルウ・クアン中央政策戦略委員長は、ベトナムには中央銀行発行の仮想通貨は存在しないものの、多くの国民が海外の取引所を通じて仮想通貨の投資・取引を行っている現状を指摘し、早急な法的枠組みの整備が必要と強調した。