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- ベトナムとマレーシアが協力強化で一致
- エネルギー転換など新分野でも連携拡大
- マレーシアは域内第2位の貿易相手国
ファム・ミン・チン首相は26日朝、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相とのワーキングブレックファストに臨んだ。これは、アンワル首相のベトナム訪問およびハノイ市で開催された「第2回東南アジア諸国連合(ASEAN)未来フォーラム」への出席に合わせて行われたもの。
アンワル首相はこの席で、ベトナムの発展を評価し、同国がマレーシアにとって地域における最も重要なパートナーの1つであることを強調した。
両首相は、政治、国防・安全保障、経済、エネルギー、労働、食料安全保障、グリーン経済、デジタル経済など多岐にわたる分野での協力を強化するとともに、エネルギー転換、イノベーション、スマート農業、サイバーセキュリティといった新たな分野での連携拡大にも取り組むことで一致。
また海上協力に関して、違法・無報告・無規制(IUU)漁業を防ぐためのホットラインを設置し、海洋問題の解決に向けた協力を強化することで合意。さらに、教育・訓練、文化交流、航空便増便の促進についても合意した。
地域協力について、両首相は「団結したASEAN」の重要性を強調し、ASEANの中心的役割を確保すべく緊密に連携することで一致。また、国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき、南シナ海行動宣言(DOC)の厳格な履行、および南シナ海における紛争の回避を目的とした行動規範(COC)の実質的かつ効果的な交渉を推進することでも合意した。
なお、マレーシアは、ベトナムと「包括的・戦略的パートナーシップ」を結ぶASEAN唯一の国であり、ベトナムにとって域内第2位の貿易相手国、また域内第3位の投資国となっている。