(C) baotintuc 写真の拡大. |
- ベトナムにハラール産業発展の3つの基盤
- ハラールのサプライチェーン参入に有利
- 国際協力促進には5つの取り組みが必要
ハノイ市ナムトゥーリエム区の国家会議センターで22日、「ベトナムのハラール産業の発展を促進するための国内リソースの活用と国際協力の強化」をテーマとする会議が開催された。
これは、ハラールに関する国内最大規模のイベントで、中央省庁や地方政府の幹部、国際機関の代表ら600人が会場またはオンラインで参加した。
ファム・ミン・チン首相は会議で講演を行い、会議の開催は国内のハラール産業に新たな投資の機会を広げ、ベトナムと世界各国との経済的、文化的、人的つながりを促進するとして評価した。世界のハラール市場の可能性に言及し、ベトナムはハラール製品やサービスのサプライチェーンにおける重要な部分になることを目指すと強調した。
チン氏は、ベトナムにはハラール産業を発展させるための3つの基盤があると指摘した。第1には安定した政治・社会状況、増加中の人口、経済の発展可能性、第2には良好な対外関係と国際経済関係、イスラム諸国との良好な関係、第3にはハラールの基準を満たす農産品が多いことなどハラールのサプライチェーンへの参入に有利なことを挙げた。
チン氏はさらに、ベトナムが国内リソースを活用してハラールに関する国際協力を促進するためには、◇情報や経験を共有するための協力促進、◇ハラール認証に関する協定・協力覚書などの調停に向けた交渉促進、◇地域・国際パートナーによるベトナムへの投資・事業実施の促進、◇ベトナムのハラール製品・サービスの宣伝促進、◇人的・文化的交流の促進、相互理解の強化の5つの取り組みが必要だと提案した。