『U-13年代で国際大会を経験する意味』
井尻:U-13でレベルの高い試合を経験するのは非常に重要ですし、それが国際試合であれば、なおのこと良い経験になりますから、両国の子供たちにとってプラス要素しかないと思っています。交流の機会が増えて、国際試合の経験をどんどんつけてもらいたいです。日本から遠いヨーロッパに行くには、お金も時間もかかりますし、そこに行ってしまうと、子供も親も浮足立ってしまって、サッカーをしに来たのか、旅行に来たのか分からなくなってしまいます。ですので、経済もサッカーも成長著しいベトナムというのは、遠征先として非常に良い選択だと思います。同じアジアの中で交流していくのは、とても大切なこと。アジア遠征でしか得られない経験というものもありますし、取り組み方次第で、日本側にとっては大きなメリットが得られる大会になると思います。(C) Miwa ARAI |
トルシエ:日本は、ベトナムが発展するうえで非常に重要なパートナー。両国はアジアに属しており、サッカーだけでなく、様々な分野で協力関係を築いています。サッカーでは、日本と韓国はアジアを牽引する存在であり、ベトナムはこれらの国から学ぶべきことが多いです。私はかつて日本で、現在はベトナムで働いているので、両国を結ぶ懸け橋になりたいとも考えています。過去の経験から、日本がベトナムの成長のために、どんなポジティブなことをもたらしてくれるのかを私は知っています。川崎フロンターレが開催する年末の国際大会には、我がPVFアカデミーも参加します。クリスマス休暇を返上することになってしまいますが、応援に行くつもりです。
この大会はPVFと川崎フロンターレのみならず、ベトナムと日本、両国サッカーの協力関係強化にも貢献するでしょう。でも、11月にU-18日本代表とアジア選手権予選(@ホーチミン)で対戦する時、私たちベトナム代表は絶対に負けませんよ!…とは言っても、ベトナムのレベルを考えると、引き分けでも上出来でしょう。もし最終戦で日本と引き分けたなら、どちらも予選突破する可能性が高いです。いずれにせよ、日本との対戦を楽しみにしています。トルシエベトナムvs影山ジャパンは日本でも注目されるでしょう?(※結果はトルシエ監督の目論見通り0-0のドローで、日本が首位、ベトナムが2位で予選突破)