お供え物のバインチュンの大きさは20cmぐらいが一般的だが、家庭で食べるものは10~20cmぐらいの大きさが好まれる。値段はサイズによって異なり、スアンさんのところでは1個5000~3万VND(約28.2~169円)ほどで販売している。
(C) dantri バインチュン作りの様子 |
(C) dantri バインチュン作りの様子 |
バインチュン作りという商売についてスアンさんは、「不良業者がバインチュンの茹で時間を短縮するために茹で湯に乾電池を入れているという噂が流れたことで、うちのバインチュンについて疑いの目で見る人もいました。でも、バインチュン作りは我々の生涯の仕事。だから絶対にそのような真似はしません」と話した。
スアンさんの甥、ブイ・バン・タイさん(23歳)は、「バインチュン作りは本当に大変で、もう辞めたいと思う時もあります。でも、先祖から受け継いできた伝統だから続けたいという気持ちもあって、結局辞めることなんてできないんです。それに自分たちがベトナムの伝統を守っているという自負もあるので、鼻も高いんですよ」とバインチュン作りの喜びを生き生きと語った。