2000年代に入ると、ブオン氏は祖国の発展のためにベトナムへの投資を開始する。南中部カインホア省ニャチャン湾の島を高級リゾートに変貌させるというアイデアに沿って、まず「ビンパールリゾート・ニャチャン」が誕生した。1年後にはハノイ市で、複合ビル「ビンコムシティタワー」をオープンさせた。
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観光開発のビンパールと不動産事業のビンコム不動産は、それぞれ発展を続けていたが、ブオン氏は2011年に両社を統合してビングループを設立することを決めた。ウクライナのテクノコムは2009年にネスレに売却している。
ブオン氏は、自社の事業が国土建設に貢献することを常に念頭においている。ハノイ市やホーチミン市の街並みが、香港やシンガポールのようになることを夢見ている。「それを実現できるとすれば、たとえ巨額の投資をしなければならないとしても、幸福を感じるだろう。次の世代のために何かを残したいと思う。あの世にはお金を持っていけないのだから」