ベトナムのアニメ作品「ウルフー(Wolfoo)」の制作会社Sコネクト(Sconnect)は15日、英国のアニメ作品「ペッパピッグ(PeppaPig)」の制作会社エンターテインメント・ワンUK(Entertainment One UK=EO)が同社の著作権を侵害しているとして、ハノイ市人民裁判所に提訴した。
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これに先立ちSコネクトは8月15日、EOが同社の知的財産権を侵害しているとして、同じくハノイ市人民裁判所に提訴している。
Sコネクトは2件目の提訴で、裁判所に対し、◇EOによるウルフーのキャラクターに対する著作権侵害行為を止めさせること、◇ユーチューブ(YouTube)とEOにウルフー作品の動画配信を復活させること、◇各組織や企業にEOによる著作権侵害行為を認めたり支援したりしないよう要求すること、◇EOが過去に掲載したSコネクトに関する3本の国際記事について、訂正と謝罪をさせることを求めた。Sコネクトはまた、EOに対し9月12日までの賠償金として84万4200USD(約1億2000万円)を支払うよう要求している。
SコネクトとEOの知的財産権に関する争いでは、8月にロシアのモスクワ裁判所が、Sコネクトに対するEOの民事訴訟手続き終了を決めた後、SコネクトがEOを逆提訴しており、最初の公判が10月10日に開かれる予定だ。EOはさらに、英国高等裁判所でSコネクトに対する提訴手続きを行っているが、裁判所側はまだ受理していない。