- 一連の重要プロジェクトの式典を開催
- 風力発電タワー33基の進水・引き渡し
- 洋上変電所4基の製造開始など
国営ペトロベトナムグループ(PVN)の傘下で石油関連サービスを手掛けるペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](Petrovietnam Technical Services Corporation=PTSC)は2日、ファム・ミン・チン首相の立ち会いのもと、石油・ガス・洋上風力発電案件向けの設備供給に関する一連の重要プロジェクトの式典を開催した。
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対象のプロジェクトと式典には以下が含まれる。
◇デンマークのオーステッド(Orsted)との間で締結した台湾沖に建設する洋上風力発電所「Greater Changhua 2b&4(CHW2204)」向けの風力発電タワー33基の進水式・引き渡し式典
◇オーステッドなどがバルト海のポーランド沖に建設する第2バルティック洋上風力発電所向けの洋上変電所(OSS)4基の製造開始式
◇南シナ海のB鉱区のオモンガス開発プロジェクトの中心技術リグの製造開始式
◇南シナ海のラックダーバン油田向け浮体式貯蔵積出設備(FSO)の提供・運営・保守に関する契約の締結式
今回、オーステッドに納入する風力発電タワーはいずれも高さ85m、重さ2300t。ベトナムが洋上風力発電事業向けの風力発電タワーを輸出するのはこれが初めてで、ベトナム企業が洋上風力発電所向けの洋上変電所を製造するのも初めてとなる。
PVSが契約済み・実施中の洋上風力発電事業に関する契約総額は20億USD(約3000億円)に達し、2029年までの作業分を確保できている。
なお、B鉱区のオモンガス開発プロジェクトは総投資額120億USD(約1兆8000億円)で、ベトナムで過去最大規模の石油・ガスプロジェクトとなっており、国家のエネルギー安全保障の確保にも重要な役割を果たすことが期待される。